ドイツ 選挙 2017 日程はいつ?

2017年はドイツで大きな選挙が行われます。

それはドイツ連邦議会選挙です。

ドイツでも最も大きな選挙のうちの1つになります。

 

今回は2017年に行われるドイツ連某議会選挙の仕組みや日程などについてまとめます。


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ドイツ連邦議会選挙

先にも少し述べたようにドイツ議会は二院制となっています(「連邦議会」と「連邦参議院」)。

連邦参議院は、連邦議会に比べて権限が限られています。すなわち「連邦議会」により権限があると言えます。二院制でありながらも、一院制であると言われるゆえんがここにあります。

ドイツ連邦議会は日本の衆議院に似た位置付けで、二院制でありながらも一院制に近い日本と状況が似ています。

そしてこの権限の強い「ドイツ連邦議会」の選挙が2017年に行われるのです。

2017年は欧州で様々な選挙があるのですがそのうちの最も大きな選挙の1つと言えるでしょう。

それでは、ここで「ドイツ連邦議会選挙」の仕組みについて説明します。

 

ドイツ連邦議会の選挙制度

「ドイツ連邦議会選挙」は、小選挙区比例代表並立制を採用しています。

小選挙区比例代表並立制というと日本と同じと感じるかもしれませんが、日本の小選挙区比例代表並立制とは違い、比例代表制を軸に小選挙区制を合わせた制度となっています。

小選挙区を軸とした日本と逆という感じですね。もちろん、どちらが優秀な選挙制度という優劣は無いと考えてください。それぞれに良い点、悪い点があり完璧な選挙制度はありません。

国それぞれで選挙制度が考えられており、それはその国の主権に委ねられているということです。

 

ドイツ連邦議会の議席数など

ドイツ連邦議会では基本的に法定定数議席数598議席を設定しています。

これを小選挙区比例代表並立制で議席を分配することになります。

票はそれぞれの国民に小選挙区と比例代表の2票が与えられそれぞれに投票します。

 

小選挙区

そして16連邦州に各人口に応じた議席数の半分299が配分され(例:バイエルン州45議席、ベルリン12議席など)それぞれの州の中で小選挙区に分けられます。

それぞれの選挙区で1位になった議員が当選が決定します。

 

比例代表

また、比例代表で政党票を集計します。こちらは連邦全体での集計になります。

この結果を受けて、各政党に議席が配分されます。

配分を受ける政党は得票率5%以上か3以上の小選挙区で勝った政党のみになります。

 

比例代表中心の小選挙区

ここからが日本の衆議院議員選挙と違うところになります。日本では小選挙区で議席を得て、更に比例代表で議席を加えていくことになりますがドイツ連邦議会選挙では比例代表がベースとなります。

ドイツ連邦議会選挙では議席を獲得できた政党は、各連邦州で獲得した票数により再配分されます。

小選挙区で当選した議員を最初に当て、不足分は比例名簿の上位者から補う形になります。

ここで超過議席が起きた場合、比例代表の配分議席プラス議席が与えられます。

例としては2005年選挙では自由民主党は小選挙区での当選がなく、比例のみ2議席を獲得できたので、比例名簿より2人当てました。これは単純で特に問題はありません。

他方、ドイツ社会民主党は小選挙区で6議席獲得するも比例で5議席しか獲得できなかったので、6議席当選となりました。この比例より多くなった1議席が超過議席とされます。

そのため、法定定数議席598を超えることも多々あります(2013年9月時点で631議席)。

 

メリット・デメリット

小選挙区と比例代表選挙の一般的なメリットデメリットについてもまとめます。

小選挙区のメリットは自分が候補者を選べるということです。一方で「死に票」が多いというデメリットもあります。政党として得票数が多くても当選者数で負けてしまうこともあり得ます。

比例代表選挙のメリットは死に票が少ないことですが個人の得票数が少ない人でも各政党の比例名簿の上位にいるだけで当選する可能性がありこれがデメリットと言えます。

それぞれメリットデメリットがあるので選挙制度を組み合わせることも多く、それによって様々な選挙制度が生まれます。

基本的には何を重視するのか?によって選挙制度が変わってきますが、自分の政党が票を得やすい選挙方式をそれぞれの政党が推しているケースが多いです。

 

ドイツ連邦議会と日本の衆議院の比較

ドイツ連邦議会と日本の衆議院を簡単に比較してみました。参考まで。

繰り返しになりますがどちらが良い悪いというのはありません。

ドイツ連邦議会 日本の衆議院
任期 4年 4年
定数 598(超過あり) 475人
解散 あり あり
被選挙権 18歳以上の日本国民 25歳以上のドイツ国民
選挙区 小選挙区比例代表併用制 小選挙区比例代表並立制
解散 あり あり

 

ドイツ連邦議会の議席数(2013年9月選挙前後)

では次にドイツ連邦議会の2013年9月22日に行われたドイツ連邦選挙前後の議席数は以下の表の通りです。

ドイツキリスト教民主同盟ははアンゲラ・メルケル氏が党首。2005年11月から政権与党となりメンケル氏が連邦首相となっています。

2013年選挙ではドイツキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU)が圧勝。半数近い議席を得ています。

選挙前 選挙後
ドイツキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU) 239人 311人
ドイツ社会民主党 (SPD) 146人 193人
左翼党 (Linke) 76人 64人
同盟90/緑の党 (B90/Grüne) 68人 63人
自由民主党 (FDP) 93人 0人
合計 622人 631人

 

ドイツ連邦議会選挙の日程(2017年)と選挙情勢

そして4年後の2017年のドイツ連邦議会議員選挙は2017年9月24日に行われます。

最大のポイントはドイツキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU)が第一党を守れるかどうかと言えるでしょう。

2013年の選挙では議席を伸ばし、議会のほぼ半数の得票を得ていますが、ここ最近の支持率は下落傾向にあります。

その理由の1つは移民問題。

移民に職を奪われること、治安の悪化などが懸念材料とされています。

その受け皿となるのがイツでも難民の受け入れに反対する政党、AFD(ドイツのための選択肢)です。AFDに大きく票を取られることになると第二党であるドイツ社会民主党 (SPD)が政権の座に着く可能性があります。

ただし、ドイツ社会民主党 (SPD)は現在、ドイツキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU)と連立与党を組んでおり、ドイツ社会民主党 (SPD)が政権をとったとしても大きな政策変更はないと思われます。

また、AFD(ドイツのための選択肢)が多くの議席を取ると発言力が増すことになり今後の政策にも影響が出る可能性があります(現時点では議席はありませんが急激に増える可能性あり)。

なお、移民に反対する国民が増えた一方でアメリカのトランプ大統領に対する国民の批判も強く、国民の支持も揺れ動いているようで、それが選挙情勢が読みにくくなっている一因となっています。

テロなどが起これば移民反対の意見が多くなるでしょうし、逆にトランプ氏批判の声が多くなれば逆の意見も出てくることでしょう。

今後の動きに注目です。


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